2007年03月08日

自費出版でイラスト集+個展開催

うつと向き合う作家初個展 堀内佳さん尽力

東京在住のイラストレーター、志賀由佳さん(26)の個展「処女航海」が6日から高知市本町4丁目の「ヨンデンギャラリー」で始まる。うつと向き合い制作に励む彼女を応援しようと高知市在住のシンガー・ソングライター、堀内佳さんの尽力で実現した。志賀さんは「みんなが、いい気分になってもらえれば」と話している。11日まで。

志賀さんは福島県出身。高校卒業後、イラストレーターを目指して上京した。しかし22歳で突然、うつ病に。「頭がくらくらして、立っていられなくなった」。外に出るのが怖く、人とも会いたくはなかった。病院に通い、薬を服用する日々。やがて少しずつ好きな絵で、自分を試したいと思うようになった。

自身のうつの経験を踏まえ、「ハートがぬすまれた」という絵本を描いた。続いて、ゾウの鼻がじょうろだったら。ラクダのこぶがプリンだったら。カエルのおなかが風船だったら、など「○○が○○だったら?」というテーマを思いつき、イラストを描き始めた。

昨年、イラスト集を自費出版。笑いを誘う、不思議なイラストは、高知県内からも反響があったという。

堀内さんと知り合ったのは、出版準備を進めていた昨年2月ごろ。いじめやうつについてのインターネットの会員制サイトで互いを知った。

「この日はうつがひどかったとか、どんな薬を飲んだとか。きれいな言葉は使わず、日常を赤裸々に書いていた。僕の歌も普段使うような、まっすぐな歌詞。僕は絵は見えないが、彼女もまっすぐだと思った。表現者として分かり合えた」。堀内さんは振り返る。

彼女の活動を応援したいと昨年5月、自身のラジオ番組の電話ゲストに出演してもらった。その後もメールや電話でやりとりを続けるうち、彼女の夢を聞いた。個展を開きたいと話した。

一つの夢がかなえば前に進めるのではないか。うつへの“抵抗力”ができるんじゃないか。そう考えた堀内さんらの尽力で、志賀さんが思ってもみなかったという、高知での開催が実現した。

個展のタイトルは「処女航海―そのままの私で」。これからが旅立ちという気持ちを込め、堀内さんが命名した。

会場には初めて描いた絵本の原画をはじめ、花々の中を泳ぐ赤いマンボウ、ロケットになり宇宙を飛ぶイカなどの水彩画約30点が並んでいる。

志賀さんは、はにかみながら「描きたいものを描きました。いろんな人に来てもらえれば」と話している。会期中、堀内さんのミニライブも開かれる。




物をかたちにするという作業は、とても楽しいものです自費出版とはいえ、やはり本というかたちにすると特別です。
posted by 自費出版を企てる男 at 09:49| 自費出版によるイラスト集